要点
- 日付
- 毎年 6月30日
- 制定者
- 有限会社渡辺酒造店
- 認定
- 日本記念日協会
この日の暦(2026年)
酵母への感謝を込めた記念日
酒酵母の日は、岐阜県飛騨市古川町の老舗の造り酒屋、有限会社渡辺酒造店が制定しました。日本記念日協会にも認定されています。
日本酒は、酵母の働きによってつくられます。日本記念日協会の説明によると、酵母は酒造りの期間中、自らが生み出すアルコールと炭酸ガスによって死滅し、火入れ殺菌によって役目を終えるとされています。この記念日は、おいしい酒造りに欠かせない酒酵母に清酒業界全体で感謝し、来期もよいお酒ができるよう願う日です。
日付は、酒造年度の最終日にあたる6月30日にちなんでいます。酒造りの一年の区切りに合わせた日付です。
飛騨古川の「蓬莱」
渡辺酒造店の歴史によると、渡邉家が酒造りを始めたのは明治3年(1870年)、5代目の久右衛門章のときでした。生糸の商いで京都へ旅した折に口にした酒の味が忘れられず、自分の住む飛騨の地に酒蔵を構えたといいます。できた酒には、謡曲「鶴亀」に謡われる「蓬莱」の名を付けました。蓬莱は、仙人が住むといわれる不老長寿の地のことです。
その後、明治・大正・昭和と各地の酒どころを訪ねて技術を学び、飛騨を訪れた若山牧水らにも好まれたと伝えられています。いまは9代目の渡邉久憲さんが、杜氏の北場広治さんとともに、創業から受け継ぐ飛騨の寒造りを続けています。
酒酵母とは
酵母は目に見えないほど小さな微生物で、糖を取り込んでアルコールと炭酸ガスをつくる性質を持っています。この働きを発酵と呼びます。
日本酒づくりでは、まず麹が米のでんぷんを糖に変えます。その糖を酵母がアルコールに変えることで、酒ができあがります。酒酵母とは、こうした酒造りに使われる酵母のことです。日本酒の香りや味わいにも関わるとされ、造り手にとって欠かせない存在です。
7月に始まり6月に終わる「酒造年度」
7月1日から翌年6月30日までの1年を「酒造年度」(BY)といいます。月桂冠の解説によると、清酒やしょうちゅう乙類、みりん、果実酒の業界が、生産の見込みを申告するためにこの期間を使っています。国税庁の酒税法基本通達でも、酒造年度は「毎年7月1日から翌年6月30日までの期間」と書かれています。
最初から7月始まりだったわけではありません。明治29年(1896年)の酒造税法では、酒造年度は「毎年10月1日から翌年9月30日」でした。清酒の仕込みの多くは10月ごろに始まるため、暦の年や会計年度で区切ると造りの途中で年度が変わってしまうこと、原料の米が秋にとれ、その量をもとに造る計画を立てやすいことが理由でした。
今の期間になったのは昭和40酒造年度からで、原料米の割り当てを計画する都合によるものです。かつて蔵元は10月1日を「酒造元旦」として祝っていて、日本酒造組合中央会は1978年から、この日を「日本酒の日」としています。酒酵母の日は、その一年の終わりの日に置かれた記念日です。
酒造りの一年をたどる
6月30日は、酒造りの一年の区切りの日です。7月1日から翌年6月30日までの酒造年度を思い浮かべながら、酒蔵の仕込みの季節がその一年のどこに当たるのかを調べてみてください。近くの酒蔵や郷土資料館で酒造りの道具や工程の展示を見ると、酵母が働く仕組みにふれられます。
よくある質問
Q&A 酒酵母の日はいつ?
6月30日です。酒造年度の最終日にあたります。
酒酵母の日は誰が制定?
岐阜県飛騨市古川町の有限会社渡辺酒造店です。
酒造年度とは?
清酒などの製造で使う、7月1日から翌年6月30日までの1年です。
出典
SOURCES- 日本記念日協会「酒酵母の日」 https://www.kinenbi.gr.jp/yurai.php?TYPE=ofi&MD=3&NM=2249
- 渡辺酒造店「渡辺酒造店の歴史」 https://www.sake-hourai.co.jp/watanabe/history/
- 月桂冠「酒造りの区切りとしての「酒造年度」(BY)」 https://www.gekkeikan.co.jp/enjoy/sake/industry/industry07.html
- 国税庁「第48条 申告義務等の承継」(酒税法基本通達) https://www.nta.go.jp/law/tsutatsu/kihon/sake/2-22.htm
SNS 投稿文例
FOR YOUR POST企業・団体の SNS 担当者の方はご自由にお使いください。
- 文例 1
6月30日は #酒酵母の日 。日本酒の「酒造年度」は7月1日から翌年6月30日まで。その最終日に、酒造りを支えた酵母に感謝する日です。飛騨古川の渡辺酒造店が制定しました🌾 #今日は何の日
- 文例 2
きょうは酒酵母の日。酒造年度は明治29年の酒造税法では10月1日からでしたが、原料米の割り当ての都合で、昭和40酒造年度から7月1日始まりになったそうです🌾 #今日は何の日 #酒酵母の日
- 文例 3
6月30日は #酒酵母の日 。酒造りの一年を伝える機会に[実施する施策]🌾 #今日は何の日
SAME DAY 6月30日は、こんな日でもあります
- 健康
EPAの日
EPAの日(毎月30日)は、水産・食品事業を展開する株式会社ニッスイが制定した記念日。肉料理が続きがちな29日の翌日は魚を食べようという語呂合わせに由来する。中性脂肪の低減や動脈硬化予防に役立つEPAを日常的に取り入れ、栄養バランスの良い食生活を目指してもらうことが目的。
由来を読む → - 食
夏越ごはんの日
夏越ごはんの日(6月30日)は、公益社団法人米穀安定供給確保支援機構が制定した記念日。一年の折り返しにあたり、残り半年の無病息災を願う「夏越の祓」の日、6月30日に定められた。米を使った新しい行事食「夏越ごはん」を提案し、広めることを目的としている。
由来を読む → - 食
サワーの日
サワーの日(毎月30日)は、酒類・飲料メーカーの宝酒造株式会社が制定した記念日。30を「サ(3)ワ(輪=0)ー」と読む語呂合わせにちなむ。月末に同僚や家族と甲類焼酎の炭酸割り「サワー」を楽しみ、絆を深めてほしいとの願いが込められている。
由来を読む → - 食
晦日そばの日
晦日そばの日(毎月末日)は、島根県雲南市で100年以上製麺業を営む有限会社本田商店が制定した記念日。江戸時代の商家で、月末に悪縁を断ち良縁や金運を願ってそばを食べた風習にちなむ。ひと月を振り返り感謝しながらそばを味わう習慣を、現代に広めるのが目的。
由来を読む → - 文化
キズナアイが生まれた日
キズナアイが生まれた日(6月30日)は、Kizuna AI株式会社が制定した記念日。2016年のこの日、人工知能が「キズナアイ」という自我を得たとされる伝説の日にちなむ。VTuber文化の草分けとなったキズナアイの誕生を、業界全体で祝うことが目的。
由来を読む → - 食
麦みそ食文化の日
麦みそ食文化の日(6月30日)は、義農味噌株式会社が制定した記念日。麦みその「む」を6月に、毎月30日を「みその日」とする語呂合わせを組み合わせ、6月30日とした。大豆より麦麹の割合が高い愛媛県ならではの甘く滋味豊かな麦みそ文化を、広く伝えることが目的。
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