要点
- 日付
- 毎年 2月14日
- 制定者
- 「予防接種は秋月藩から始まった」キャンペーン推進協議会
- 認定
- 日本記念日協会
この日の暦(2026年)
秋月藩の種痘に由来する記念日
予防接種記念日は、福岡県朝倉市に本部を置く「予防接種は秋月藩から始まった」キャンペーン推進協議会が制定した記念日です。日本記念日協会の認定も受けています。
日付は、寛政2年(1790年)2月14日の出来事にちなんでいます。日本記念日協会の説明によると、この日、秋月藩医の緒方春朔が、大庄屋・天野甚左衛門の二人の子どもに初めて人痘種痘を行い、成功させました。
制定の目的は二つあります。ひとつは、秋月藩で天然痘の予防に力を尽くした人々をたたえること。もうひとつは、予防接種は秋月藩から始まったことを広く知らせることです。
天然痘予防に関わった三人
人痘種痘は、天然痘の予防接種です。秋月藩での取り組みは医師ひとりの仕事ではなく、立場の違う三人がそれぞれの形で関わっていました。協議会は、この三人を「三偉人」として顕彰しています。
- 緒方春朔:秋月藩医。人痘種痘を行いました。
- 天野甚左衛門:大庄屋。その二人の子どもが種痘を受けました。
- 黒田長舒:秋月藩主。緒方春朔を藩医に取り立て、種痘の研究を支えました。成功した種痘を全国に広げるための支援も行っています。
久留米から秋月へ
ここからは、日本医史学会会員の富田英壽さんが緒方春朔について解説しているサイト「緒方春朔 -わが国種痘の始祖-」をもとに紹介します。
その年表によると、緒方春朔は1748年(寛延元年)、久留米藩士・小田村甚吾の二男として生まれました。1783年から1784年(天明3〜4年)にかけて、久留米から筑前の上秋月に移り住んでいます。種痘を行う前の年、1789年(寛政元年)には、秋月で天然痘が流行していました。
当時の天然痘は、とても恐れられた病気でした。幼い子どもが多くかかり、亡くなる人も多かったとされます。対症的な治療しかなく、患者を隔離するのが最善の対策でした。一命を取り留めても、顔にあばたが残りました。
中国の医書から種痘法を学ぶ
春朔は、医業を継ぐために長崎へ出て、吉雄耕牛のもとで蘭医学を学んでいました。そのころ、中国から長崎に来た李仁山が種痘を行ったことを伝え聞きます。中国から入ってきた医書『醫宗金鑑』にも種痘という予防法が載っていることを知り、研究を始めました。
天然痘は一度かかると二度とかからないことが、当時から知られていました。春朔が取り組んだのは、健康な人をごく軽い天然痘にかからせ、その後に本来の天然痘にかからないようにする方法です。天然痘の患者から採ったかさぶたを鼻から吸い込ませる「鼻旱苗法」という、春朔独自の方法に改良して種痘を重ねました。
サイトによると、この成功はエドワード・ジェンナーの牛痘種痘法の成功より6年早いものでした。人痘種痘法は、嘉永2年(1849年)にジェンナーの牛痘種痘法が日本に入ってくるまでの約60年間、天然痘の予防に役立ったとされています。
やさしい和文で書いた『種痘必順辨』
種痘はあまりに変わった方法だったため、怪しんで信用しない人も多くいました。春朔は各地で説明を重ね、1793年(寛政5年)には種痘の解説書『種痘必順辨』を著します。当時の医書は漢文で書かれたものが多いなか、一般の人にもわかるよう、やさしい和文で書かれました。日本で初めての種痘書といわれています。
春朔は、種痘を学びたいという医師には進んで方法を伝え、九州を中心に全国へ広めました。緒方家の門人帳には100名近い医師の名が残り、江戸や京都、土佐、石見などから教えを請いに来た人もいました。その中には21名の藩医も含まれています。
寛政7年(1795年)ごろ、春朔は『種痘必順辨』の追加の一条で、すでに千を数える子どもに試みたが、一人も損なっていないと記しています。
予防接種の記録を見直す
この日をきっかけに、自分や家族がこれまでに受けた予防接種を、手元の記録で確かめてみてください。わからない点や気になる点は、かかりつけ医や自治体の窓口に相談できます。あわせて、公的機関が出している予防接種の情報にも目を通しておきましょう。
よくある質問
Q&A 予防接種記念日はいつ?
2月14日です。1790年の人痘種痘の成功にちなみます。
日本で最初に種痘を成功させたのは誰?
秋月藩医の緒方春朔とされています。
緒方春朔の種痘はどんな方法?
かさぶたを鼻から吸い込ませる鼻旱苗法です。
出典
SOURCES- 日本記念日協会「予防接種記念日」 https://www.kinenbi.gr.jp/yurai.php?TYPE=ofi&MD=3&NM=1222
- 富田英壽「緒方春朔 わが国種痘の始祖」天然痘関係歴史略年表 http://www.ogata-shunsaku.com/history.html
- 富田英壽「緒方春朔 わが国種痘の始祖」緒方春朔が願った医療 http://www.ogata-shunsaku.com/igyo.html
SNS 投稿文例
FOR YOUR POST企業・団体の SNS 担当者の方はご自由にお使いください。
- 文例 1
2月14日は #予防接種記念日 。寛政2年(1790年)のこの日、秋月藩医の緒方春朔が大庄屋の二人の子どもに人痘種痘を行い、成功させたことにちなみます💉 #今日は何の日
- 文例 2
きょうは予防接種記念日。緒方春朔は種痘への理解を広めるため、一般の人にも読めるやさしい和文で『種痘必順辨』を書きました。日本で初めての種痘書といわれています💉 #今日は何の日 #予防接種記念日
- 文例 3
2月14日は #予防接種記念日 。[予防接種に関するお知らせ]💉 #今日は何の日
SAME DAY 2月14日は、こんな日でもあります
- 文化
バレンタインデー
バレンタインデー(2月14日)は、ローマ帝国時代の殉教者・聖バレンチノを記念する日に由来する行事。欧米では恋人や家族、友人にカードや花を贈る日として親しまれ、日本では昭和初期から菓子会社が紹介したことで、女性から男性へチョコレートを贈る独自の習慣が定着した。
由来を読む → - 文化
ふんどしの日
ふんどしの日(2月14日)は、「ふん(2)ど(10)し(4)」の語呂合わせに由来する、日本ふんどし協会が2011年に制定した記念日。日本の伝統的下着ふんどしの魅力を発信する。
由来を読む → - 健康
セカンドオピニオンを考える日
セカンドオピニオンを考える日(2月14日)は、健康分野の新規事業を展開するティーペック株式会社が制定した記念日。持病の治療にあたる医師とは別の意見を求める「セカンドオピニオン」について、正しい理解を広めることを目的としている。日付は「2番目の医師」を示す語呂合わせと、大切な人を思いやる「バレンタインデー」にちなむ。
由来を読む → - 文化
ザ・ローリング・ストーンズの日
ザ・ローリング・ストーンズの日(2月14日)は、ユニバーサルミュージック合同会社が制定した記念日。伝説的ロックバンド、ザ・ローリング・ストーンズが1990年2月14日にデビューから28年を経て初めて日本公演を行ったことにちなむ。数々のヒット曲で知られる彼らの魅力を、より多くの人に伝えることを目的としている。
由来を読む → - 産業
自動車保険の日
自動車保険の日(2月14日)は、東京海上日動火災保険株式会社が制定した記念日。1914年2月14日に同社が日本で初めて自動車保険の営業認可を取得したことに由来する。2014年の誕生100周年を機に、自動車保険の大切さを広く知ってもらうことを目的としている。
由来を読む → - 文化
日本酒女子会の日
日本酒女子会の日(2月14日)は、日本酒好きの女性が集うコミュニティー「日本酒女子会」が制定した記念日。「2(に)=日(に)本酒、14(じゅうし)=女子(じょし)」と読む語呂合わせに由来する。バレンタインデーに日本酒を贈る文化とともに、その魅力を女性の視点から発信することを目的としている。
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